2022.06.21.Tue リノベーションのヒント

【フローリング種類】高級感溢れるウォールナット!特徴と事例を解説

家づくりに取り入れる木、どんなものにしようかと悩みますよね。

どうしてもナチュラルなイメージが強い木材ですが、高級感のある雰囲気にしたいならウォールナットはどうでしょう。

落ち着いたお部屋にしたい。
こだわりの感じられる空間にしたい。

こんな方はウォールナットの特徴をここで一緒にチェックしてみましょう。

ウォールナット(ウォルナット)ってどんな木?

ウォールナット(ウォルナット)はアメリカ東部やカナダのオンタリア州を原産地とする広葉樹の一種で、「クルミ科」の植物です。
「ブラックウォールナット」「アメリカンウォールナット」と呼ばれる2種類が主に「ウォールナット」として流通していますが、成長が遅く、大量生産が難しいことから希少価値が高くなっています。

ウォールナットの特徴

ウォールナットはチーク、マホガニーと並んで「世界三大銘木」の一つに数えられています。
世界三大銘木とは、希少性や機能面での評価に加えて木目・木肌の美しさなどを総合的に評価された木のことです。

ウォールナットの特徴ひとつひとつからこの評価の高さの理由が見えてきます。

ウォールナットの特徴① 他にはない深い色合い

ウォールナットは他の木にはないような味わい深い色味が一番の特徴です。
紫がかった濃い茶色で「暗褐色」と呼ばれています。

木目は真っすぐ整っているのが特徴で、色の濃い部分と淡い部分の「マーブル模様」が現れることもあれば、部分的に波状の木目や巻毛状の木目ができることもあります。

ウォールナットのインテリアを選ぶなら、こうした一つ一つが違う表情の色味や木目の美しさで検討するのも楽しめそうです。

ウォールナットの特徴② 優れた耐久性と耐衝撃性

広葉樹は針葉樹に比べて密度が高いので重くて丈夫、硬いのが特徴です。

ウォールナットも広葉樹ですから、この特徴があり、多少であれば引っかいても傷がつかず、硬いものをぶつけてもへこみにくいというメリットがあります。

またウォールナットはライフル銃にも使用されるほど衝撃に強いのも特徴です。
衝撃を受けても割れにくいというのは建材として使用する際に安心して住むことができますね。

ウォールナットの特徴③ 狂いが少ない

自然のものをそのまま使うため、木材は温度や湿度によって多少縮んだり、膨張したりすることがあります。そういった現象を「狂い」と言います。

しかしウォールナットは温度や湿度による影響を受けにくく、変形がほとんど見られません
椅子や棚など変形してしまうと不便になりそうな家具でもウォールナット製であれば長く使い続けられます。

ウォールナットの特徴④ 肌触りの良さ

フローリングとしてオススメである理由の一つとして、広葉樹は全体的にどの樹種も密度が高いため肌触りのいいものばかりです

ウォールナットも例外ではなく、ツルツルとした肌触りで気持ちのいい感触です。
湿度が高い夏場でも肌触りは変化することなく、素足で気持ちよく歩けるのはウォールナットの無垢材ならではの魅力でもあります。

ウォールナットを取り入れたインテリア

「木」と言ってもその色味によってお部屋に与える印象は大きく変わってきます。
ウォールナットは特に、色が特徴的なため、お部屋に家具一つ置くだけでも存在感があります。

そのため、床など広い範囲に使えない場合にはワンポイントとしてテーブルや椅子などの家具で取り入れるのもおすすめです。

では実際にお部屋にウォールナットを取り入れている事例を紹介していきます。

ウォールナット×モダンテイスト

ウォールナットと黒でまとめた書斎です。
男らしいクールで落ち着いた印象のお部屋に仕上がります。

ウォールナットは木そのものの色味がはっきりとしているのでテイストを決めやすいのもインテリアに使いやすいポイントですね。

ウォールナット×アジアンテイスト

アジアンテイストのインテリア作りに欠かせないカラーの「茶色」
家具やインテリア雑貨をどれだけアジアンテイストに合わせても、床がテイストに合ってない色だとまとまりのないお部屋になってしまいます。

アジアンテイストにもってこいの色味であるウォールナットの床がお部屋全体の雰囲気を一層高めてくれています。

ウォールナット×ヘリンボーン


高級感のあるウォールナットを、高級感のあるヘリンボーン張りで仕上げた贅沢な空間です。
広いお部屋では予算オーバーになってしまいそうな場合は寝室など広くないお部屋で工夫して取り入れるのも特別感が出ておすすめです。

ウォールナットを使用したリノベーション事例

こちらのリノベーション事例では周辺のインテリアの色合いとウォールナットのフローリングのバランスを整えています。

床は目に入る面積が広い分存在感が強いので、空間全体のコーディネートにも十分な検討が必要ですね。

▼ウォールナットのフローリングを使用した事例はコチラ!

また、こちらはクジラでリノベーションしたオフィスの事例になりますが、空間の真ん中に衝撃に強いウォールナットのフローリングを使用しています。

見た目の重厚感だけでなく、耐久性の面でもオススメなのがウォールナットでしょう。

▼ウォールナットのフローリングを使用した事例はコチラ!

ウォールナットでこだわり空間に

希少性の高さや独特な色合いから、こだわりや高級感を演出してくれるウォールナットを紹介してきました。
色が濃いことでインテリアに取り入れるのを敬遠する方もいるかもしれませんが、意外とどんなテイストにも組み合わせやすい素材です。
機能性でも建材として申し分なく、安心して長く使っていけます。

ご自宅のこだわり空間にぜひウォールナットを検討してみてくださいね。

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WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

松尾 翔SHO MATSUO

デザイナー / 兵庫県神戸市出身 / 空間や思考においてギャップを作ること。
それらがお客様やゲストなどの利用者にとって、良い意味での驚きや心を踊らせるような体験に繋がると信じています。 / 私たちの仕事はカッコいい空間を作ることではなく、お客様の暮らしがより素敵になるようにデザインすることです。
プロとしてお客様のご要望を叶えるだけではなく、言葉にできない "想い" を引き出し、表現することを心掛けています。

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