2023.07.09.Sun リノベーションのヒント

【テレビ選び方|基礎編】室内のレイアウトとテレビまでの距離は?

テレビの選び方

液晶テレビが当たり前となって長らく経ちましたが、動画配信サービス対応や高画質パネルの登場でテレビ選びのポイントも多岐にわたってきました。

「どのテレビを選んでもたいして変わらないだろう」と思う人も多いかもしれませんが、まずは室内のレイアウトやテレビまでの距離について考えるところから始めるのはどうでしょう。

住まいの間取りや動線をミリ単位でデザインするリノベーションのプロだからこそ大切だと言える、テレビ選びのポイントを解説します。

レイアウトから考えるテレビの位置

テレビはただテレビアンテナの近くにとりあえず設置、となっていませんか?

いま一度テレビのレイアウトにも注目してみましょう。
テレビがより見やすくなったり、団らん時間を楽しめるようになるかもしれません。

I型

ソファの向かい側にテレビを置いたスタイル。もっとも一般的なテレビのレイアウトと言えます。

省スペースでリビングスペースができあがり、テレビが見やすく、くつろぎやすいレイアウトです。

小さなお子さんがいる家庭でもI型は人気です。

子どもたちが遊ぶスペースを確保でき、テレビも見やすいのでおすすめです。

▼このテレビのレイアウトを採用したリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

マンションリノベーション

広い壁面にテレビを設置するのもスマートでオススメです。
広い壁面×テレビ×少し大きめのソファという組み合わせは、単身世帯から子育て世帯まで幅広く人気です。

▼このテレビのレイアウトを採用したリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

こちらも素敵な事例ですね。ソファとテレビの黒が白基調の空間に映えています。

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L型

テレビの選び方

L型のソファの配置は、人の座る位置で視線の方向が複数になり、会話がしやすかったり、互いの表情が見やすいなどコミュニケーションが活発になる配置です。

後述する「対面式」のように人同士が正面で向かい合うわけではないので、緊張感を生まない過ごし方ができそうですね。

マンションリノベーション事例

こちらの事例ではL型のソファの配置である上に、どこに座っても視線が室内の中心に集まるのも特徴です。家族同士いつでも顔が見えるのはとても良いですね。

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コの字型

テレビの選び方

ソファで過ごす人同士の距離感にゆったり感を出したい場合にはコの字型も検討してみてはいかがでしょうか。

向かい合わせの部分では足を伸ばしてくつろぐことも、向かい合って座ることも可能です。

また、使用人数に比べて比較的ソファが大きくなるので、家族全員が座ってもスペースが余ります。
この「ソファを贅沢に使っている感じ」がリビングの雰囲気を演出してくれそうですね。

長屋リノベーション

こちらの事例では、リフォーム・リノベーションのプラン検討と同時にソファのレイアウトも考えていたため、テレビをキッチンカウンターに壁付けする案を採用し、省スペースになっています。

▼このテレビのレイアウトを採用したリフォーム・リノベーション事例はコチラ!

斜め型

テレビの選び方

部屋の隅からリビング側に向かって斜めに置いたレイアウトです。

マンションではリビング・ダイニングが繋がっている間取りが定番ですが、キッチンからテレビが見えにくいという悩みもよく聞かれます。

斜め型のレイアウトではキッチンやダイニングスペースからもテレビが見えるように配置しやすいというメリットがあります。

テレビの選び方

しかし、テレビの後ろ側がデッドスペースになりやすいというデメリットもあります。

テレビボードの置き方などに工夫が必要になるかもしれません。

対面式

テレビの選び方

ソファを対面式に置いたところにテレビを横向きに見えるよう置いたレイアウトです。

テレビを正面から観られないので、テレビ鑑賞を楽しみたい人には不向きです。家族での団らん時間を楽しみたい、来客が多い方はこちらのレイアウトもいいでしょう。

 設置時注意!窓際にテレビ置く場合

リビングに窓がある場合に気を付けたいのが窓への通り道です。

ソファとテレビの間を通らなければならないレイアウトでは視聴している時に遮られてしまいます。

ソファの後ろに通り道を確保しておくだけでテレビを見ている人の邪魔にならずに窓へ抜けられます。

戸建てリノベーション

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推奨されているテレビ前の距離

できれば大きい画面でテレビを楽しみたいという希望はあるものの、「大きすぎると見えにくそう」という心配もありますよね。

また部屋の広さに対してあまりにテレビが大きいと部屋全体に圧迫感が出てしまいます。

テレビには推奨される視聴距離があり、だいたいの目安を知ることでどのくらいのサイズがいいのか見えてきます。

4Kテレビの場合

4Kテレビでは画面の高さ×1.5(m)程度がおすすめとされる視聴距離です。

たとえば43型では高さが約0.6mなので、0.6×1.5=0.9となり、約0.9mがおすすめの視聴距離です。

参考までに、リビングの広さに対して基準とされるテレビの大きさは以下のようになっています。

8畳:55型(視聴距離 約1.0m)

10畳:65型(視聴距離 約1.2m)

16畳:75型(視聴距離 約1.4m)

ソファの位置やテレビのレイアウトを大きく変更するのでなければ、今のソファとテレビの距離から逆算してテレビの大きさを選びましょう。

フルハイビジョン(HD)の場合

フルハイビジョンでは4Kよりも推奨される視聴距離が長く、画面の高さ×3(m)が目安とされています。

たとえば43型では4Kが0.9mであったのに対し、フルHDなら1.8mが推奨距離となります。

同じサイズでもフルHDの方が推奨とされる視聴距離が長いので、部屋が狭くても大画面でテレビを見たいという方は4Kにすることで適切な距離感を作れそうです。

 過ごしやすさは「レイアウト」「距離」

ご覧の通り、テレビそのものの選び方だけで過ごしやすくなるものではありません。室内全体の広さ動線をしっかり把握した上でレイアウトとテレビまでの距離を検討しましょう。

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テレビの機能性や価格だけでなく、テレビの位置をこだわるだけで満足度UPすること間違いナシです。ぜひ試してみてください。

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

片山 飛翔TSUBASA KATAYAMA

設計 / 兵庫県三田市出身 / お客様の空想をより良い形で体現する事を常に意識しています / 料理が得意です。お客様とプライベートでも遊べる仲になる事が夢です

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