2024.03.15.Fri リノベーションのヒント

4人家族が暮らす家の平均坪数は?おすすめの間取りや施工事例を詳しく解説!

マンションリノベーションの事例

「家族4人の家の広さって、一般的にはどれくらいなんだろう?」「間取りはどういうのが良い?」「戸建とマンションの違いも知りたい!」
そんなあなたに。家づくりを始める前に知りたい、広さと間取りの基本を具体的な事例と共にご紹介します。

4人家族で暮らす平均的な坪数は?

人数に対する家の平均的な坪数は、国土交通省が出している「住生活基本計画における居住面積水準」で説明されています。今回は、こちらの水準からまとめた情報をお伝えします。

 坪数畳数平米数
戸建38坪76畳約126㎡
マンション29坪58畳約96㎡

戸建38坪、マンション29坪が一般的な広さです。
暮らしのスタイルや今まで住んできた家によって、その人にとっての十分な広さの感じ方には個人差があります。大は小を兼ねるので広ければ良いような気もしますが、工事費が上がったり光熱費などの維持費が高くなったりするので、一般的なサイズを把握しておくと家づくりが進めやすいでしょう。

4人家族におすすめの間取り紹介

ここからは4人家族におすすめの間取りを、実際の間取りを見ながらご紹介します。

3LDKが一般的

4人家族で最も多い間取りは、3LDKです。キッチン・リビングダイニングの他に、3部屋確保できる間取りです。個室の内訳は、「夫婦の主寝室・こども部屋が2室」の場合が多いです。子どもが小さいうちは、「夫婦の主寝室・こども部屋・フリースペース(和室など)」の間取りも使いやすいですね。

家族それぞれに個室があるため、プライバシーの確保ができお子さんが大きくなってからも重宝されます。

▼マンション/25坪(84㎡)

こちらは4人家族のお宅で、ちょうど個室が3室あります。
全ての個室がリビングから入る間取りになっています。帰宅後に必ずお子さんの顔が見られて親御さんも安心ですね。
▼3LDKの施工事例を詳しくみたい方はこちらをチェック!

2LDKや4LDKの特徴は?

3LDK以外にも、2LDK・4LDKの特徴もご紹介します。

2LDK

2LDKは、キッチン・リビングダイニングの他に、2部屋確保できる間取りです。個室の内訳は、「夫婦の主寝室・こども部屋が1室」でこども部屋を兄弟で共有する場合が多いです。

部屋の中心に背の高い収納を置いたり、2段ベットを置いて間仕切りにすると使いやすいでしょう。個室が少ない分、リビングを広くしたりやファミリークローゼットを作るというように、家族で共有する部分を充実させやすい間取りです。

▼マンション/18坪(58㎡)

このお宅は1つの洋室ですが、兄弟で共有する場合は扉が2つあっても良いですね。マンションの間取り上、窓のある部屋にできない場合はリビング側に室内窓を設けるアイデアもGOODです。
▼2LDKの施工事例を詳しくみたい方はこちらをチェック!

4LDK

キッチン・リビングダイニングの他に、4部屋確保できる間取りです。個室の内訳は、「それぞれの個室が4室」や「主寝室・こども部屋が2室・フリースペース(和室・書斎など)」の場合が多いです。

夫婦で寝室を別々にしたい方や、個室・リビングの他にフリースペースが欲しい方におすすめです。4LDKの場合、お子さんが大きくなってから、部屋が余ることがあります。将来は余った部屋を趣味室に使う・ゲストルームにする等、数十年後のライフスタイルも想像しながら間取りを決めていくのが良いでしょう。

▼戸建/32坪(105㎡)

こちらは4人家族のお宅で、個室が3室とフリースペースがあります。よく使う動線の途中にフリースペースがあるため、家族全員で使える場所になりそうですね。
▼4LDKの施工事例を詳しくみたい方はこちらをチェック!

それぞれの部屋に必要な坪数の目安

ここからは、それぞれの部屋に必要な坪数についてご紹介します。

LDK

 坪数畳数平米数
LDK8~9坪16~18畳約26~30㎡

LDKの広さは、8〜9坪が一般的です。最近は、個室の広さよりもリビングを重視される方が増えているので、戸建ての場合は少し余裕を持った20畳以上のLDKも多くなっています。
キッチンを壁付けにするのかアイランド型にするのか、ダイニングテーブルやソファはどんな大きさのもの置くのかによって必要な広さが変動するため、こだわりたい配置や家具はあらかじめ検討しておきましょう。

夫婦の主寝室

リノベーション 寝室 収納

 坪数畳数平米数
夫婦の主寝室3.5~4坪7~8畳約12~13㎡

夫婦の寝室の広さは、ダブルベッドを置いても余裕のある3.5〜4坪が一般的です。置くベッドの大きさによっては、広すぎたり狭すぎる場合もあるため、使用したいベッドを確認してから寝室の広さを確定しましょう。
また、寝室の用途も人それぞれ違います。ベッドだけ置ければいいという場合や、ドレッサーを置きたいなど用途によっても広さが異なるため、過ごし方を考えて広さを計算しましょう。

子ども部屋

 坪数畳数平米数
子ども部屋2~3坪4.5~6畳約7~10㎡

子ども部屋の広さは、1部屋当たり2~3坪が一般的です。ベット・机だけの場合は2坪〜、タンスも置く場合は3坪〜が良いでしょう。友達との団欒のために座卓を置く場合は、さらにスペースが必要になります。

収納

玄関のリノベーション

 坪数畳数平米数
納戸1坪2畳約3㎡
ウォークインクローゼット1~2坪2~4畳約3~7㎡
各個室の収納1坪2畳約3㎡

家族共用の収納は、1〜2坪ほどは必要です。各個室には1坪〜の収納をつけることが多いです。その他にも、玄関にシューズクローク、キッチンにパントリーなど用途に合わせた収納を作ることで動線良く生活することができます。

家族に必要な広さや間取りを決めるポイント

広さや一般的な間取りは先ほどご紹介しましたが、具体的に家づくりを進めていく際に考慮したいポイントを確認していきましょう。

日当たりは十分?

小上がりのリノベーション事例
せっかく素敵な間取りになっても、家中の日当たりが悪く暗い空間になってしまっては勿体無いです。方角や隣の建物により、日当たりの良い部屋・悪い部屋ができることがあるため、優先順位をつけて部屋を配置していきましょう。

日当たりの良い場所に配置したい部屋は、日中使用する頻度が高いリビングです。家族全員で使う場所でもあるので、日当たりの良い面に大きな開口をつけることで明るいリビングになります。他にも子ども部屋や家族のフリースペースを、日当たりの良い場所に配置することも多いです。

日当たりの悪い場所には、水回りや倉庫を配置することが一般的です。お風呂やトイレは、大きな窓をつけると外からの視線が気になることもあり、日当たりの良い場所に配置してもうまく生かせないことがあります。洗濯物を干すランドリールームにも日当たりが欲しいところですが、2面に窓を取り付けて風を取り込む・除湿器を使用することで洗濯物が乾きやすくなるため、工夫次第では日当たりを気にしなくても大丈夫です。

▼日当たりと眺望の良いリビングのリノベーション事例

家族4人分の荷物の量と収納バランス


家族4人、それぞれの荷物の量は把握しておきたいポイントです。一般的なサイズで間取りを作っても、靴だけとても量が多くて靴箱に入らなかったり、クローゼットが多くてリビングが小さくなってしまうなどライフスタイルによって使いにくい場合があります。新しい家へ引っ越す前に断捨離される方も多く「次の家に持っていくもの」を基準に収納のバランスを考えていきましょう。

また、各部屋に収納が必要なのか、家族まとめての収納が良いのかも検討したいポイントです。家事動線にも関わってくるため、収納量だけでなく動線にもこだわって計画したいですね。

▼家族で収納をまとめたリノベーション事例

 

家族同士の適度なコミュニケーション

リノベーションの洗面台の事例
お子さんが大きくなってからは、部活やアルバイトなどで時間が不規則になることがあり親御さんと顔を合わす機会も減ります。
個室の入り口や階段をリビングに設けることで、家族と顔を合わせやすい動線にするのもおすすめです。

その他にも、兄弟で1部屋を分けて使用する場合、大きくなってからはそれぞれ個室を希望されることがあったり、洗面台と脱衣所が同室にある場合、長風呂をする人がいると洗面台が使用できずに困ったりと、ライフスタイルによって心地の良い距離感が変わってくる場合があります。将来のコミュニケーションにも考慮していきましょう。

▼リビングを経由した間取りのリノベーション事例

子どもの成長に合わせたフレキシブルな部屋


お子さんの成長に合わせて、部屋の使い方を選択できる間取りだと使いやすいでしょう。例えば、リビング横に個室を設けておくと、お子さんが小さい頃は子ども部屋に、大きくなってからは親御さんの書斎に…というように数年ごとに部屋を有効活用できます。

他にも、大きな1室に複数の扉をつけておくと、将来お子さんが増えた時に1室を複数の部屋に分けて使うことができます。お子さんの人数・年齢・性格によって、フレキシブルに使える間取りも検討したいですね。

▼子ども部屋が大部屋のリノベーション事例

家族のライフプランに合わせて計画しよう!

家を建てた時、10年後、20年後…と、ライフスタイルは変化していきます。最近は、自宅でリモートワークをされるため、新たに仕事部屋が必要なご家庭も増えてきています。数年後の家族はどうなっているだろうと具体的に想像し、家族で話し合うことで部屋の数や広さを計画していきましょう。

WRITERこの記事を書いた人

デザイナー

兒島 ゆう子YUKO KOJIMA

デザイナー / 兵庫県豊岡市出身 / 暮らしが好きになるお家づくり / 蚤の市へ行ったり古い家具をもらいに行ったりと、ストーリーを大切にもの選びをしています。

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