火事の臭いはリフォームで消せる?躯体に残った煙・ススの臭いを取った2軒の実例

火事のあとに残る煙やススの臭いは、壁紙や床を張り替えるだけでは取れないことがあります。臭いが躯体(建物の骨組み)に付いている場合は、内装をつくり直す前に、躯体から臭いを取る工程をリフォームに入れて対処します。クジラが担当したコンクリート造の戸建て2軒では、ひとつは壁の焼け殻を落として洗い、乾かす方法で、もうひとつはオゾン発生器による消臭工事で、躯体に残った臭いに対処しました。
この記事では、火事の臭いが内装の張り替えだけでは済まないことがある理由と、2軒で行った臭いの取り方、工事のどの段階で臭いに手を入れたかを紹介します。
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火事の臭いは内装の張り替えだけで済まないことがある
火事の臭いは、見えている内装材だけでなく、その奥の躯体に付くことがあります。その場合は、焼けた壁紙や床を新しくするのとは別に、躯体から臭いを取る工程が要ります。
京都府城陽市の戸建てでは、ススの臭いが壁や床の奥深くまで染みついていて、表面を削っただけでは取れませんでした。コンクリートは臭いを吸収しやすいためです。大阪府高槻市の鉄筋コンクリート造の戸建てでも、躯体に火事の臭いが付いていました。
どちらの家も、躯体を残して直したコンクリート造の住まいです。躯体を活かすからこそ、その躯体に付いた臭いを取る工程が要りました。
火事の臭いを取ったリフォーム実例①壁を洗って乾かし開口を塞いだ高槻市の家
大阪府高槻市の戸建ては、鉄筋コンクリート造(RC造)・築46年・117.79㎡の住まいです。火事で全焼し、骨組みの状態になっていました。お客様は、躯体が残っていたため、建て直すより躯体を残して工事をする方が費用を抑えられると知り合いの大工さんから助言を受け、リノベーションを選んでいます。全焼した家を建て替えるか躯体を残すかの決め方は、全焼した家の建て替えとリノベーションの記事で紹介しています。

工事前の室内です。柱や壁の一部が黒くすすけ、天井は仕上げが焼け落ちて下地の骨組みが見えています。
この家では、臭いへの手当てを2つ行いました。
- 壁に付いていた焼け殻を徹底的に落として洗浄し、数日間乾燥させた
- もともとの開口部分が大きすぎたため、ラスカット(モルタルの下地になる板)とモルタル、漆喰で塞ぎ、室内に残った臭いが入らないようにした

工事後のリビングです。白い壁と木の床に、木格子のパーテーションを立てています。フルリノベーション全体の参考費用は1,670万円(税別・家具家電除く)、工期は約80日でした。
壁の一部は、お客様がご自身で漆喰を塗って仕上げています。その経緯はK様のインタビューで紹介しています。
↓こちらの施工事例もご覧ください
LINEで相談・無料診断リノベーションについて相談する火事の臭いを取ったリフォーム実例②オゾン発生器で消臭した城陽市の家
京都府城陽市の戸建ては、プレキャストコンクリート造(PC造)・築49年・約107㎡の住まいです。火事で全焼し、外壁や外構、窓サッシも含めてフルリノベーションしました。

工事前の室内です。白い壁に黒いすすが斑点のように付き、奥の部屋には焼けた家財が残っています。
この家では、表面を削るだけでは臭いが取れなかったため、次の順で消臭しました。
- クリーニング業者と協力し、オゾン脱臭装置を2週間稼働させた
- その後、現場の換気を徹底した
- 臭いが完全に抜けたのを確かめてから、工事を始めた
柳川 映子担当デザイナー
躯体に吸着したススの臭いを消臭工事で
コンクリートの性質上、躯体にススの臭いが吸着してしまうため、オゾン発生器による消臭工事も行いました。

工事後の室内です。白いクロスとオークの木目を基調に仕上げています。フルリノベーション全体の参考費用は2,760万円(税別)、工期は約120日でした。
火事の当日から住まいに戻るまでの経緯は、城陽市のお客様のインタビューで紹介しています。
↓こちらの施工事例もご覧ください
火事の臭いへの手当ては内装工事の前に入れる
2軒に共通するのは、臭いへの手当てを、内装をつくり直す前に済ませていることです。洗浄のあとの乾燥に数日、オゾン発生器の稼働に2週間と、どちらも手当てそのものに日数がかかっています。
壁や床を仕上げてしまうと、その奥の躯体には手が届きにくくなります。臭いの手当ては、工期の中に日数を見込んで、工事の段取りの早い段階に組み込んでおくことになります。
火事の臭いがどこまで残っているかは現地で躯体を見て決める
同じ全焼したコンクリート造の住まいでも、2軒で臭いの取り方は違いました。どの方法が要るかは、臭いがどこに、どこまで残っているかを現地で躯体を見て決めることになります。
城陽市の家では、壁や鉄筋の損傷はクジラが紹介した調査会社が調べ、臭いはクリーニング業者と協力して取りました。工事会社だけで判断せず、損傷と臭いのそれぞれに専門の会社が入っています。
火事のあとに家をどう直すか、火災保険の使い方など全体の流れは、こちらの記事でまとめています。
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火事の臭いをリフォームで取る前に
火事の煙やススの臭いは、内装材の奥の躯体に付くことがあり、その場合は内装を張り替える前に、躯体から臭いを取る工程を入れて対処します。
高槻市のRC造の家では壁の焼け殻を落として洗浄し、数日間乾かしたうえで、大きすぎた開口を塞ぎました。城陽市のPC造の家では、オゾン発生器を2週間動かして換気し、臭いが抜けたのを確かめてから工事を始めています。
臭いがどこに、どこまで残っているかは、建物ごとに違います。直すか建て替えるかを決める前に、建物の損傷とあわせて、躯体に残った臭いを現地で専門の会社に見てもらってはいかがでしょう?
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担当ディレクター
一番大きかったのは躯体についた火事の臭い
RC造ということ、火事物件ということで設計上様々な問題が出てきました。特に分かりやすく大きかった問題は躯体に火事の臭いがついてしまっていたことです。