2026.10.18
最終更新日
2026.10.18
リノベーションのヒント

猫のリノベーション実例6件|玄関・トイレ・居場所・床をどこまで工事したか

マンションリノベーション事例

猫のためのリノベーションで、クジラの実例6件が手を入れていたのは、主に「玄関とキッチン」「猫のトイレ」「猫の居場所と通り道」「床」の4か所です。中古の戸建てやマンションをフルリノベーションした5件のうち4件はこのうち複数の場所に、摂津市の二世帯住宅は家中の通り道に手を入れています。外壁や水回り、内装を中心にした部分リノベーションの1件では、猫が滑らないよう、床材をざらっとした感触の塩ビタイルにしました。

猫のために、どこを、どこまで工事するか。頭数も住まいの種類も違う6件を並べると、同じ「猫のため」でも選んだ工事はそれぞれ違います。

この記事では、6件の住まいの条件と工事を一覧で比べたうえで、4か所ごとに実例の工夫を紹介します。参考費用の見方と、住み始めたお客様がインタビューで挙げた、もう少し考えておけばよかった点も紹介します。

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猫のリノベーション実例6件を一覧で比べる

6件の条件と、猫のために手を入れた場所を並べると次のとおりです。参考費用は、どの事例も住まい全体の工事の掲載額です。

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事例住まい・工事暮らす人と猫猫のために手を入れた場所参考費用(掲載額)
大阪市城東区中古戸建て(木造・築48年・56.3㎡)。フルリノベーション+外壁塗装1人暮らし玄関前の格子の建具、猫専用の部屋、壁一面の棚兼キャットウォーク、押入れ下段のトイレ1,120万円(税別)
大阪市城東区中古マンション(RC造・築42年・69.02㎡)。フルリノベーションお子様のいるご家族・猫3匹サンルームを猫部屋に(トイレ置き場)、リビングとの間の壁にキャットドア995万円(税別)
兵庫県川西市中古戸建て(木造・築44年・約80㎡)。フルリノベーションご夫婦と猫玄関のガラス扉、独立したキッチン、トイレ2か所と換気扇、階段とつながるキャットウォーク、窓台2,000万円(税別)
京都府京田辺市中古戸建て(木造・築34年・約136.3㎡)。フルリノベーションご夫婦と息子さん・猫5匹サンルーム、独立したキッチン、キャットウォークとキャットルーム、サブ洗面の水飲み用の穴2,000万円(税別)
大阪府摂津市中古戸建て・二世帯住宅(約130.5㎡)。フルリノベーション親世帯と子世帯・猫5匹1階玄関部分のキャットドア、両世帯のリビングのキャットウォーク2,890万円(税別)
大阪市淀川区中古戸建て(S造・築27年・約97.61㎡)。部分リノベーション(外壁・一部サッシ交換・水回り交換・内装)将来猫を迎える予定のご家族猫が滑らないよう、床をざらっとした塩ビタイルに1,500万円(税別)

猫が同じ家にいても、1人暮らしか、子育て中のご家族か、二世帯かで、猫のために割ける場所は変わります。同じ「猫部屋」でも、城東区の戸建ては2階の一室を、城東区のマンションは窓際のサンルームを使っています。

猫を外に出さない玄関と近づけたくないキッチンの実例

玄関とキッチンは、「外に出てしまう」「食べてはいけないものに近づく」という、猫の身の安全に関わる場所です。6件のうち3件が、玄関かキッチンに手を入れています。

玄関の内側にもう1枚の建具を付けた戸建て

城東区の戸建てでは、玄関扉を開けたときに猫がするっと外に出てしまわないよう、玄関前にオリジナルの格子の建具を付けました。格子にすると、和の雰囲気を出しながら閉鎖感も和らぎます。

川西市の戸建てでは、玄関にガラス扉を採用しました。急な飛び出しを防ぎ、猫に気をつけながら扉を開け閉めできるようにしています。猫が扉を開けられないよう、両側から使える鍵も付けました。

誤食を防ぐためにキッチンを独立させた戸建て

川西市と京田辺市の戸建ては、どちらも誤食などを防ぐために、キッチンを他の部屋と仕切って独立させました。どちらの住まいも室内窓を設け、京田辺市ではガラス扉も付けて、ダイニングにいるお子さんの様子を見守れるようにしています。

キッチンの室内窓の上の棚にいる猫。窓越しにキッチンが見える

川西市のご主人は、インタビューでLDKを一体にした住まいに憧れはあったと話しつつ、愛猫のかえでちゃんについて「以前住んでいたお家で、シンクの中にかえでちゃんが入ったことがあって」と振り返っています。

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猫のトイレはどこに置いたか|臭いと掃除の工夫

猫のトイレの置き場所は、落ち着いて使えるか、臭いをどこへ逃がすか、何匹分を置くかで、4件それぞれ違う答えになっています。

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事例トイレを置いた場所事例ページで説明している理由・工夫
城東区の戸建て2階の猫部屋の押入れの下段猫のトイレは暗くて静かで、人があまり通らない場所がよいと考えた。扉に猫が1匹通れる入口を作った
城東区のマンション(猫3匹)窓際のサンルーム(猫部屋)1匹ずつ専用のトイレが要り、広い場所が必要だった。臭いも外に逃がせるようにした
川西市の戸建て洗面所と2階の寝室の2か所1匹あたり1台と、掃除が終わっていないときの予備1台が要ると考えた。遠すぎないよう2か所に分け、どちらにも換気扇を付けた
京田辺市の戸建て(猫5匹)キャットルームにまとめるトイレをまとめたことで、匂いの心配がないと紹介している
猫部屋の押入れの扉に開けた、家の形の小さな入口

城東区の戸建ては、押入れの下段を猫のトイレにし、扉に猫が1匹通れる入口を作りました。押入れのような既存の収納も、扉に出入り口を付ければトイレの置き場になります。

ガラスの間仕切りで区切った窓際のサンルーム。タイルの床に観葉植物と白い猫のトイレ

城東区のマンションでは、サンルームを猫部屋にしてトイレを置き、リビングとの間の壁にキャットドアを付けて猫が自由に出入りできるようにしました。

↓こちらの施工事例もご覧ください

猫の居場所と通り道|キャットウォーク・窓台・サンルーム

猫が過ごす場所と行き来する道は、実例では、リビングの壁を使う、専用の部屋を作る、家全体をつなぐ、の3通りの作り方が出てきます。窓辺やサンルームのように、外を眺める場所を設けた例もあります。

壁一面の棚をキャットウォークと収納に兼ねた戸建て

リビングの壁に段違いに取り付けた木の棚板

城東区の戸建てでは、リビングの壁一面に、キャットウォークとしても使える壁面収納を作りました。棚板の上で猫が丸まって寝られるように、2匹が同時に通れるように、棚板の奥行きを広めにしています。キャットウォークや収納を後から増やせるように、壁一面に棚板を取り付けられる下地を入れています。

このほか、猫が気兼ねなく遊び回れる場所がほしいというご要望から、猫専用の部屋も作りました。部屋を横断するキャットウォークには透明のアクリル板を使い、下から見上げると猫の肉球や寝顔が見えることもあります。

↓こちらの施工事例もご覧ください

キャットウォークの幅や高さ、取り付ける場所の考え方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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テレビの上の棚からキャットルームへ渡れる戸建て

ダイニングの右手の壁に段違いに付けた棚板。左奥に黒い枠の室内窓

京田辺市の戸建てでは、ダイニングの壁とリビングのテレビの上からキャットルームへ、キャットウォークをつなげました。洗面所に猫が入れる小さな扉もあります。

もとはL字に分かれた洋室の中央に庭がある間取りでした。その中央に大きなサンルームを設けてリビングとダイニングをつなげ、猫も一緒に外を眺めてくつろげる場所にしています。

丸い鏡の下のミニ洗面台。天板の左側に丸い穴が開いている

1階のミニサイズの洗面台には穴が開いていて、猫が上がれるようになっています。水道から水を飲む猫のための専用の通り道です。

二世帯の家を猫が行き来できるようにした戸建て

作り付けのキャットウォークを歩く猫。左に丸い穴の開いた木の箱

摂津市の二世帯住宅は、1階が親世帯、2階が子世帯の住まいです。1階の玄関部分にキャットドアを設け、猫たちが家中を歩き回れるようにしました。どちらの世帯のリビングにも、作り付けのキャットウォークがあります。

小さなお子さんが自由に動き回っている今は、猫たちがキャットウォークをそっと往復するのはお昼寝の間や夜だけです。

↓こちらの施工事例もご覧ください

体の大きさに合わせた窓台を作った戸建て

2つの窓の下に設けた奥行きのある窓台。窓はくもりガラス

川西市の戸建てでは、外を見るのが好きな猫のために、体の大きさに合わせた窓台を作りました。リビングのキャットウォークは2階への階段とつながっていて、扉が閉まっていても猫が家中を回れるように計画しています。

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猫が滑らないように床材を選んだ部分リノベーションの実例

家中を大きく変えなくても、床材を選ぶときに猫のことを考える方法があります。淀川区の戸建ては、外壁や一部のサッシ、水回り、内装を工事した部分リノベーションです。将来猫を飼う予定のお客様だったため、床材を猫向けに選びました。

天井の鋼板と梁を白く塗って見せたLDK。床は明るい色の塩ビタイル
高橋 桃子高橋 桃子

担当スタッフ

将来の猫のために床はざらっとした塩ビタイルに

将来猫を飼う予定のお客様だったので、床はフローリングではなく塩ビタイルにしました。猫が滑らないよう、ざらっとした感触のある塩ビタイルを選んでいます。

猫を迎える前の工事でも、床のように後から替えると手間のかかる場所は、先に決めておけます。塩ビタイルを含む床材ごとの特徴は、こちらの記事で比べています。

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猫のリノベーションの工事範囲と参考費用995万〜2,890万円

6件の参考費用は995万円から2,890万円(いずれも税別の掲載額)です。どれも住まい全体の工事の額で、戸建てかマンションか、面積、構造、工事の範囲がそれぞれ違います。

工事の範囲を決めるときは、猫のために何をしたいかと、建物そのものに必要な工事を並べて考えます。

  • 猫のために変えたい場所:玄関、キッチン、トイレの置き場、居場所と通り道、床のうち、どこに手を入れたいか
  • 建物に必要な工事:築年数に応じた外壁や水回り、断熱などの工事が要るか
  • 人の暮らしの希望:家族の部屋数、収納、キッチンの形など、猫以外の要望

川西市のご主人は、インタビューで、最初は中古物件を少し触って綺麗にするイメージだったと振り返っています。要望に対して「フルリノベーションじゃないと叶えられない」と説明を受け、それにかかる金額の説明も受けて納得できたと話しています。

反対に、淀川区の事例のように部分リノベーションの中で床材だけを猫向けに選ぶこともできます。猫のための工夫が住まい全体の見積もりにまとまっていると、どこにいくらかかっているかが見えにくくなります。建物に必要な工事と猫のための工事を分けて見積もりを出してもらうと、どこを優先するかを家族で話しやすくなります。

城東区の戸建てのお客様は、猫と暮らせる住まいを探すところから始めました。今の住まいで工事するか、猫と暮らしやすい物件を探して工事するかでも、選べる工事は変わります。

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住み始めた川西市のご主人が挙げた窓のガラスと自分たちの暮らし

川西市のご主人は、住み始めてからのインタビューで、猫の通り道がとても良いと話す一方、もう少し考えればよかったことも2つ挙げています。

  • 窓台の窓のガラス:「ガラスがくもりガラスなので、閉めているときは外を眺められないんですよね」。プライバシーとの兼ね合いはあるものの、透明のガラスに変えてもよかったかもしれないと話しています。
  • 人の暮らしの計画:「本当に猫のことばかり考えていたので、一緒に住む自分たちのことももう少し検討したら良かった」。せっかくの戸建てなので、庭のことも一緒に考えられたらよかったとも話しています。

窓台を作るなら窓のガラスの種類まで、猫の場所を決めるなら人の暮らしの場所まで、同じ打ち合わせで確かめておくと、住んでからの「こうすればよかった」を減らせます。

このお客様は、猫と暮らしてきた経験から、猫にとって良いことと危ないことをまとめた資料を作り、打ち合わせに持ち込んでいました。インタビューでは、担当デザイナーが、キッチンを分けないと猫が食べる可能性があるとお客様から教わり、今は別のお客様にも伝えていると話しています。

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猫のリノベーションはどこまで工事するかを4か所から選ぶ

猫のためのリノベーションでは、「玄関とキッチン」「猫のトイレ」「猫の居場所と通り道」「床」の4か所のうち、どこに手を入れるかを、建物に必要な工事・人の暮らしの希望と並べて決めます。参考費用の995万〜2,890万円(税別)は、どれも住まい全体の工事の額です。

城東区の戸建ては玄関・トイレ・居場所の3か所に手を入れ、淀川区の部分リノベーションは床材だけを猫向けに選んでいます。川西市のご主人が住んでから挙げたのは、閉めると外を眺められないくもりガラスの窓台の窓と、もう少し検討すればよかった自分たちの暮らしでした。

計画の前に、今の住まいで猫がよく過ごす場所・外へ出たがる場所・近づけたくない場所を書き出し、4か所のどこに当たるかを見比べてみてはいかがでしょう? 猫がエアコンを壊さないようにする工夫やコンセント・コードの対策など、6件に出てこない項目は、「猫も人も快適に暮らすリノベーションポイント6選」のPoint2とPoint5が扱っています。猫と暮らせる物件探しの段階で使える窓口として、ペット可物件の紹介まで扱う猫リノベーションの相談ページがあります。

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WRITERこの記事を書いた人

クジラ 編集部

中崎町にあるリノベーション会社です。不動産探し、住宅ローンのお手伝い、設計デザイン、施工、インテリアコーディネートまでワンストップでお手伝いさせていただきます。お客様に最適な暮らし方のご提案をさせていただきます。

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