あなたに合った「オシャレ」はどれ?見せ方がわかるリノベアイデア11個を解説
こんにちは!クジラ株式会社の本荘です。
リノベーションには、自分の生活スタイルに合わせた間取りやデザインを決められる魅力があります。しかし、自由度が高いからこそ、何に注意すれば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで、リノベーションのデザイナーに普段設計で気をつかっていることや、おすすめのアイデアを教えてもらいました!
今回は、「すっきりと見せるデザインアイデア」「部屋が広く見えるアイデア」「家が好きになるデザインアイデア」の3つのテーマでご紹介します。これからリノベーションを考える人は是非参考にしてみてください!
目次
すっきりと見せるデザインアイデア
ミニマリストは凹凸をなくし、ラインを揃える
松尾:ミニマリストな方のリノベーションをした時に、すっきりと見せるデザインを工夫しました。
Profile 松尾翔 デザイナー 事例はこちらから 大学院中退後は設計デザイン事務所で修行を積み、2018年にクジラにジョイン。住宅から店舗まで幅広く設計案件を担当。「SEKAI HOTEL」のデザイン統括も担当している。 |
本荘:無駄がなくて、すごく潔い感じがしますね。
松尾:シンプルな空間を作るには、色の数を少なくするだけじゃなくて、凹凸を無くしてラインを揃えることも大事。
具体的にはこの4つを工夫しています。
1.TVを壁に埋め込む
2.見える位置にコンセントを作らない
3キッチンとカウンターに継ぎ目を作らない
4.柱型と梁型の面を合わせる
壁の外側に出てくるTVやコンセントは、見せないようにするだけですっきり見えます。
ダイニングテーブルは、天板をメラミンで作ろうかとも考えていたけど、最終的にはモールテックスで作りました。カウンターが4mあるから、メラミンだと素材の繋ぎ目が出てしまうのが気になるので、水にも強く、繋ぎ目の出ないモールテックスを提案しました。
柱型・梁型っていうのは、壁や天井から室内側に飛び出している柱または梁の事。それがいくつも出ているとごちゃついた空間になってしまうから、できるだけ線が少なく見えるように面を揃えると良いと思います。
▼このリノベーション事例を詳しく知りたい方はコチラ!
スイッチの高さを目線から外す
松尾:スイッチの高さも気にした方が良いですね。
一般的にスイッチは120cmくらいの高さにあって、視界に入る場所にあります。でも、視界に入るものをできるだけ無くしたかったから、スイッチの高さを90cmに設定しました。
本荘:だいぶ低い気がしますが、大丈夫なんですか?
松尾:実はあまり違和感はないよ。腕の可動域的にも、一番下の位置になる。しかも、ドアのハンドルと同じくらいの高さになるから、無意識にスイッチを押せる高さになる。トグルスイッチとかの見せたいスイッチは視界に入る位置がいいと思うけど、壁にあるものをできるだけシンプルに見せたい時は、思い切って低くするのがおすすめです。
▼リノベーションで選ぶべきスイッチを詳しく知りたい方はコチラ!
TV壁面収納を造作で作る
高橋:お客さんがTVが収まる壁面収納を希望されてましたが、当初検討されていた家具が天井から床まで、壁一面に収納があるタイプでかなり圧迫感があるものでした。
Profile 髙橋桃子 デザイナー 事例はこちらから 2016年に入社したスタッフの中で最もクジラ歴の長いメンバー。住宅のみならずオフィスリノベーションも得意としている。趣味は美味しいものを食べること。 |
そのため、本当に壁一面の収納量が必要かを確認させていただき、造作する提案をしました。TVの横の収納が無く、下の収納も床から浮かせることで抜け感がある収納になっています。
造作することで、部屋に合わせたサイズになりますよ。余分なスペースもできず、すっきりした壁面収納になるのでおすすめです。
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部屋が広く見えるデザインアイデア
カーテンでゆるく仕切る
松尾:部屋を圧迫感なく広く見せたい時は、扉ではなくてカーテンで仕切るのも良いですね。
この事例はSEKAI HOTELの客室で、スペースがそこまで広くないから、宿泊者に合わせて可変的に空間を分けられるようにカーテンを使いました。モルタルと布の素材の対比も面白いですよね。
音や空調が気にならない場所では、レースカーテンで仕切ると部屋を広く見せることができますよ。本当に扉や壁が必要なのかはよく考える必要があると思います。
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天井が低いマンションでの見せ方
藤本:マンションだと天井が低くなって部屋全体が狭く見えることがありますよね。
Profile 藤本 恭好 デザイナー 何事もバランスが大事! を念頭に相談者さまの頭の中を整理するデザイン提案を心がけています。誰かに喜んでいただく事がまわりの人・地域・社会へ伝播することを信じています。 |
天井が低い時は、全体の目線を下げることで天井を高く見せることができます。例えば、ダイニングを床に座るスタイルにしたり、壁の固定棚や家具を低くしたり、圧迫感のあるペンダントライトは避けるとか。
他には、一部だけ天井を下げて、他の部分を高く見せる方法もあります。キッチンによくあることだけど、天井は配管を隠すための空間を作ることが多いから、キッチンとリビングの天井の対比で高く見せることもできますよ。
周辺環境を活かした作り方
松尾:最初のご要望では、LDKと畳スペースの間には壁を立てて部屋を区切るプラン(Plan A)でした。ですが、ここは高台にあって、窓から街・山・空が一望できる景色がとても印象的だったので、この景色がどこからでも見えるように壁を無くしてワンルームにする提案(Plan B)をさせていただきました。
階段が中央にあるため、空調の効きづらさを気にされていましたが、、シーリングファンを付けることで解決しました。実際に住んでからも、この眺めを気に入っていただけているようで良かったです。家の中のことだけではなく、周辺環境も気にするとより心地良いリノベーションができると思います。
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低コストでこだわりポイントを作るアイデア
好きなイメージをとことん共有して作る
兒島:せっかく自分の家を作るんだから、とことん自分が好きなデザインにして欲しいですね。
Profile 兒島ゆう子 デザイナー 事例はこちらから 大学で建築を学び設計デザイナーとしてクジラに入社。SEKAI HOTEL 高岡のPJにも携わるなど住宅だけでなく幅広くリノベーションの引き出しを持つデザイナー。豊かな感性と視点を持ち、お客様と細かく打ち合わせを重ねてリノベーションを創っていくことが得意。 |
打合せの時に「こんな部屋が好きなんです」ってすこし控え目に教えていただいたことがあって、自分の趣味を人に話すことって少し勇気がいることかもしれないけど、こだわりたいことはなんでも相談して欲しいです。
こちらのお客さんは寝室をすこし豪華にして、ヘッドボードや建具を造作しました。
打合せの時に、たくさんイメージを共有していただいて、パースを見てもらいながら提案しておかげで「夢みたい!」と喜んでいただける寝室になりました。予算や実現可能かはこちらで考えるので、一旦イメージを話してみて欲しいですね!
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玄関の装飾にこだわる
片山:玄関の装飾にこだわると良いと思います。
Profile 片山飛翔 デザイナー バランスの取れた色彩感覚と暮らしやすさを考えた動線計画で、女性からも人気のあるデザイナー。休日は料理とキャンプをするのが定番です。 |
玄関扉を開けた時に最初に見える場所だし、好きなデザインにすれば毎日帰ってくる時にテンションが上がると思います。長く居る場所ではないからこそ、少し凝ったデザインに挑戦しやすいですよね。それに、宅配便を受け取る時とか、近所の人とちょっと会話する時とかに、自慢できる玄関になるので、より自分の家の愛着が湧くんじゃないかな。
見切り材にもこだわる
高橋:異なる素材の境目などに使用する見切り材にこだわるともっと統一感のある部屋になると思います。そもそも見切り材は建材の断面が見えないようにする役割がありますが、インテリアのワンポイントにもなります。いかに目立ちすぎず、さりげない装いができるかがポイントです。
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こだわりの古建具を使う
菅原:“実家”のような落ち着いた家にしたいというご要望で、昔ながらの古建具やタイルなど古き良きものを活かしたリノベーションをしました。
Writer 菅原沙絵 デザイナー 事例はこちらから 2017年に新卒入社以来、住宅だけではなく店舗や宿泊施設のデザインも担当してきた。 お客様の理想を正確に捉え、ヒアリングを中心にデザインしていくことを得意としているデザイナー。 |
特にリビングの扉は、物件探しの時からお客さんと一緒に探し続けた古建具で、滋賀県まで見に行って購入しました。もちろん、古い建具は歪んでいたり、開閉に引っかかりがあったりしますが、職人さんの手で調整してもらうことで実現できました。
自分のルーツが感じられるものや、どうしても好きなものがあると、もっと自分の家を好きになることができると思います。
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▼古材の活用事例について詳しく知りたい方はこちら!
人を呼んで楽しめるデザインアイデア
気軽に人を呼んで楽しめる土間
兒島:気軽に人を呼ぶことに徹底して作った土間が良かったです。
2階には鍵をかけられるようにして、完全にプライベート空間と分けています。お客さんを泊めることになってもトイレやシャワーなど、必要なものは1階にあるし、プライベート空間が片付いてなくても、気軽に人を呼べるようにしました。
家=寝泊まりするだけじゃないって考えている人は、いろんな用途で使える土間があると楽しみが広がるのでおすすめです。
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リノベーションで自分の“好き”を叶える
今回は、11個のデザインアイデアをご紹介しました。
建物自体の良さや難点は、デザインによってさらに良くなったり、解消できることもあります。
検討している建物の面積や立地にデメリットを感じている場合は、リノベーションで解決できることなのかデザイナーや施工会社に相談してみてくださいね。
クジラでは定期的にリノベーション勉強会を開催しています。
リノベーションのあれこれを学んだり、気になることを個別で相談できるイベントですので、ぜひお気軽にご参加ください!
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