2024.07.29
最終更新日
2026.03.31
リノベーションのヒント

スケルトンリノベーション(リフォーム)のメリット・デメリットと費用は?マンション・戸建ての事例紹介

こんにちは。クジラ株式会社の矢野です。

Writer
矢野浩一
代表取締役/プロデューサー
調理師学校を卒業後、起業という夢を叶えるため不動産業界へ。
20年近い不動産・建築業界での経験から、空き家を利活用した新しい形のホテル「SEKAI HOTEL」などの事業も手がける。
CREATOR’s STORY|矢野 浩一

リノベーションを検討していると「スケルトンリノベーション」という言葉を見かけたことはありませんか?

長く住んだ家を取り壊さずにより住みやすくしたい。
家の空間を自分たちの好みに作り直したい。
できるだけ低予算できれいな家に住みたい。

家全体へのこうした悩みを抱えている方の「こんな家にしたい」を叶えられるのがスケルトンリノベーションです。
今回はスケルトンリノベーションとは何か?
メリットや費用まで、大規模なリノベーションを検討している方が知りたい情報を紹介していきます。

目次

スケルトンリノベーション(リフォーム)って何?

戸建のスケルトンリノベーション

スケルトンリフォーム」「スケルトンリノベーション」とはどういった工事を指すのか。まずは、通常のリノベーションとどのような違いがあるのか確認してみましょう。

スケルトンリノベーションとは

スケルトンリノベーションは、建物の壁や床、設備などを全て撤去し、構造躯体のみを残した状態(スケルトン状態)から行う大規模な改修工事です。これにより、間取りや配管、電気配線、断熱材、内装などを一新し、新築のように生まれ変わらせることが可能です。単なる修繕であるリフォームに対し、スケルトンリノベーションは住まい全体の機能性やデザイン性を向上させることを目的としています。

スケルトンリノベーションは工事範囲によって「フルスケルトンリノベーション」と「セミスケルトンリノベーション」に分けられます。フルスケルトンリノベーションは、構造躯体以外の全てを解体し、間取りも含めてゼロから設計・施工を行います。これにより、配管の位置変更や耐震補強、断熱改修なども自由に行え、理想の間取りやデザインを追求できます。

一方、セミスケルトンリノベーションは、既存の間取りや設備の一部を残しつつ、必要な箇所をスケルトン状態にして改修を行います。例えば、水回りは移動せずに内装のみを変更したり、一部の壁や床を残して工事を進めたりする場合などがあります。フルスケルトンに比べて工事範囲が限定されるため、費用や工期を抑えられる可能性があります。どちらを選ぶかは、建物の状態や希望するリノベーションの内容によって異なります。

普通のリノベーションと何が違うの?

リノベーションとは、古くなった住宅を作り変えることです。
具体的には、大がかりな工事をおこなって、機能を刷新したり、使いやすさを高めたりして、中古住宅に新しい価値を与えることを指します。リフォームが「回復」の意味を持つのに対して、リノベーションは「付加価値」という意味を持っています。

「スケルトンリフォーム」は、その特徴から、施工後に建物全体の価値が上がることも多いため、実質リノベーションの一種と考えてもよいと言えるでしょう。

リノベーションの過程でスケルトン状態にするか、つまり、建物の骨組みの状態にしてから大規模な改修工事を行う場合は「スケルトンリノベーション」。
対して、骨組みの状態にはせずに、大規模な改修工事を行う場合は「リノベーション」という言葉で区別されます。

フルリノベーションとの違いは?

フルリノベーションとは、構造体以外をすべて解体し、住宅全体をリノベーションすることを言います。
大きく解体することで、部屋の間取りを変えたり、二世帯住宅にすることもでき、主要な構造体を残して改修するスケルトンリノベーションもフルリノベーションの一種と言えます。

鉄筋コンクリート造の場合

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物でスケルトンリノベーションを行う場合、柱と梁で建物を支えるラーメン構造であれば、室内の間仕切り壁を自由に撤去できるため、非常に自由度の高い間取り変更が可能です。 一方で、壁そのもので建物を支える壁式構造の場合は、取り除けない耐力壁が存在するため、開口部を広げたり部屋を完全につなげたりする際に制限が生じます。 また、コンクリートの質感を活かした躯体現しのデザインを楽しめるのもこの構造ならではの特徴です。断熱性能や配管の老朽化状態を正確に把握し、構造の特性に合わせたプランニングを行うことが、住み心地の良い空間づくりに直結します。

木造住宅の場合

木造住宅のスケルトンリノベーションでは、建物を支える柱や梁、基礎といった骨組みだけを残して解体するため、壁の配置を抜本的に見直すことが可能です。ライフスタイルに合わせた自由な間取り変更ができるだけでなく、解体によって普段は見えない構造部の劣化状況を正確に把握できる点が大きな特徴です。 腐朽した土台や柱の交換、接合部の金物補強といった耐震改修を精密に行えるため、古い建物でも新築に近い強度を確保できます。また、床や壁の内部に最新の断熱材を隙間なく充填することで、冬は暖かく夏は涼しい住環境へと改善し、省エネ性能を格段に向上させることも可能です。 再建築不可物件のように建て替えが困難なケースでも、この手法を用いれば構造の安全性を高めつつ、理想のデザインを形にした住まいへと再生できます。一戸建てならではの増改築や減築といった選択肢も含め、建物のポテンシャルを最大限に引き出すプランニングが期待できます。

マンションの場合は内部のみスケルトンに

マンションのスケルトンリノベーション

マンションでは専有面積のみリノベーションが可能なため、スケルトンリノベーションといっても、外壁の取り壊しはできません。
それでも、梁や天井をむき出しにしたラフなテイストにしたり、天井を高くすることは可能ですので、制約のあるなかでも空間の印象を大きく変えられます。

ただし、外壁、ベランダや窓、玄関は共有部分になるため変えることができないため、外観と内観でギャップが発生してしまうマイナス点もあります。

スケルトンリノベーションでできること

スケルトンリノベーションではどんなことができるのでしょう?
全てを取り壊すといっても何ができるのか具体的には思いつかないかもしれません。
スケルトンリノベーションでできることを知っておけば、大規模なリノベーションを検討するタイミングで一度に機能性、デザイン性ともにアップさせることができます。

どの程度の規模のリノベーションにするか考えがまとまらない場合にも、スケルトンリノベーションでできる内容を知っていることで「部分的なリノベーションにするか、スケルトンリノベーションにするか」で大まかなリノベーションの方向性を決めやすくなります。

間取りを変更して住みやすい家に

スケルトンリノベーションの一番のポイントは間取りを変更できることです。

今よりゆったりしたLDKにしたい。
玄関に土間収納やウォークインクローゼットを作りたい。

こういった今の住居のままでは実現できない間取りの変更を伴った家づくりが可能になります。

また、スケルトンリノベーションでは配管スペースなども変更できるので、水回りを大きく変えることもできます。
水回りをまとめたり、キッチンの場所を変更することで家事動線がとりやすくなります。
家族の人数に合わせて部屋数を多くする、少なくする、荷物が増えてきたからウォークインクローゼットを作るなど、部屋の数も思い通りのままになります。

スケルトンリノベーションの間取り変更

部分的なリノベーションでも壁を取り壊して部屋を広げたりできますが、スケルトンリノベーションでは家全体の間取りを見直してより住みやすい間取りを作ることができます。

再建築不可の物件で新築同然の家づくり

今の家を解体して建て直すとなると、建築基準法で幅4m以上の道路に2m以上隣接していることが定められています。
この建築基準法の制定前の住居の場合、建替えができない場合があります。
古い住宅ではこの再建築不可の物件が多く残っています。

こういった住居では建替えはできませんが、スケルトンリノベーションで新築同然の家を造ることはできます。
また、このような住宅だと物件自体の価格がかなり安くなっていることが多いので、購入・リノベーション費用が別の土地(同じ相場のエリア)で新築を建てるのに比べるとかなりのコストダウンになります。

住みたいエリアの再建築不可物件を安く購入してスケルトンリノベーションをして住む、というパターンもこの数年で増えてきています。

「古い家は不安」と思っていても、後述する通り、梁や柱などで傷んでいる箇所があれば直せるので耐震性などの不安もクリアできます。
住みたいエリアと予算が乖離している場合はこの選択肢を候補に入れるのもいいでしょう。

耐震性を補強できる

壁の内側の梁や柱など見えない部分は知らない間に劣化し、傷んでしまっていることがあります。
古い家だと耐震性を不安に思う方もいるでしょう。
実際、現行の耐震基準を満たしていない場合もあり、そういった時には耐震の補強工事を行います。
具体的には、コンクリートを打ち直したり、耐震ダンパーを設置することで耐震性をアップさせます。
現状にどのような補強をすれば耐震性がアップするのかは専門知識がないと全く分かりませんから、スケルトンリノベーションでしっかり見てもらえると安心ですよね。

また、スケルトンリノベーションでは梁や柱などの劣化、傷みを見ることができるので、壁の内側に潜んでいるダメージを補修することができます

外壁を解体した写真

日の当たりにくい箇所では壁内部が知らない間に腐敗していたなんてこともあり、こうした家の劣化は壁を外してみて初めて分かります。
内部のダメージをしっかり直していくことで長く安心して暮らせる住居ができます。

断熱効果もアップ

古い住宅だと断熱材が使用されていない、または使用されていても十分ではないことがあります。
今住んでいて寒暖に悩まされているなら、リノベーションを検討したタイミングで断熱性についても相談してみるといいでしょう。

マンションでは外壁を工事することはできませんが、二重サッシにしたり、壁内部に断熱材を入れるなどの対策もできます。
工事費用はかさみますが、暑さ寒さに強い家は省エネになるので、長い目で見ればかなりの節約になります。

スケルトンリノベーションのメリット

ここまでを読んで
「制約があるのが嫌だから建替え!」
「費用がかさみそうだから部分のみ!」
と思っている方もいるかもしれません。

しかしスケルトンリノベーションには、建替えや部分のみのリノベーションよりもいいところもあります。
知らないうちに選択肢を消してしまわないように、スケルトンリノベーションのメリットについても知っておきましょう。

建替えより費用を抑えられる

リノベーション 費用

今の住居を全て取り壊して建て替える場合、解体費用といちから建てる費用がかかってきます。
それに比べてスケルトンリノベーションは骨組みを解体しない分、一般的には費用を抑えられます。

前述している通り、スケルトンリノベーションでも外観、内装ともに完成は新築同然の見た目になります。
同じ予算内であれば建替えせずに浮いた分で、内装にお金をかけることもできますね。

好みの家づくりを可能に

古い家だと今のライフスタイルには合わない間取りだったり、内装も少しレトロ感が強いことが多いですよね。
リノベーション前には想像もつかないかもしれませんが、間取りを変更し、内装も変われば新築でなくても自分たちの好みの家を作れます。

気になる部分のみリノベーションをするのももちろんいいですが、そうなるとリノベーション前後の空間が混在して家の中でギャップが生まれてしまいます。
もとの家のテイストや古さに問題がなければギャップはそれほど目立ちませんが、大きくテイストを変えたり、築年数の経った家だとどうしても新旧の違いが目につくでしょう。
部分リノベーションではこのギャップを埋めることはどうしてもできません。

全てを一新することで家全てを自分たちの好きな空間に作りあげられるのがスケルトンリノベーションの大きなメリットです。

目に見えない部分の安心

古い家に住む不安要素の一つは配線や配管など壁内部、床下の状態が見えないことにもありますよね。
スケルトンリノベーションは壁を全て取り壊すので、こういった目に見えない家の不安要素を取り除くこともできます。

配線や配管も知らず知らずのうちに劣化していくので、スケルトンリノベーションをするタイミングで状態を確認し、新しいものに取り替えておくとこれから長く住むのに安心して過ごせます。

劣化した配管を刷新できる

建物の内部を骨組みの状態まで解体するスケルトンリノベーションは、表面的な内装の変更だけでは不可能な、生活インフラの根本的な刷新を行える点が大きな魅力です。

特に築年数が何年と経過している中古住宅や古民家の場合、壁の裏側に隠れた給排水管が腐食していたり、サビによる赤水や漏水のトラブルを抱えていたりすることが少なくありません。従来の部分的なリフォームでは、古い配管をそのまま流用せざるを得ないケースもあり、数年後に水漏れが発生して再び工事が必要になるリスクが残ります。しかし、床や壁をすべて取り払うこの手法であれば、キッチンや風呂、トイレといった水回りの配管を基礎部分から最新のポリエチレン管などに交換することが可能です。

これにより、目に見えない場所の不安を解消し、将来的なメンテナンスコストの削減にもつながります。また、配管を自由な位置へ引き直せるため、これまでの間取りの制約に縛られず、水回りのレイアウトを大胆に変更できる点も大きなメリットです。長年蓄積された建物のダメージを一度リセットし、目に見えないインフラ部分から安全性を高めることで、これから先の数十年を安心して過ごせる住まいへと生まれ変わります。信頼できる業者と連携し、構造の隅々まで点検・刷新することが、理想の暮らしを実現する第一歩となります。

スケルトンリノベーションの注意点・デメリット

マンションのスケルトンリノベーション
いざスケルトンリノベーションにしようと考えても、内容はリノベーション会社に任せておけばいいのか?そもそも、どんな会社にお願いすればいいのか?分からないことだらけですよね。

スケルトンリノベーションに限らず、リノベーションを検討しているならいくつかのポイントに注意しておき、デメリットを把握しておくことでリノベーション後に「こんなはずじゃなかった」を避けることができます。

住みながら工事・改修をすることは難しい

スケルトンリノベーションの場合、壁や床・天井を全面的に解体していくので、基本的には工事をしている間、生活場所の確保ができないケースがほとんどです。住んでいる状態での工事は、「スムーズな作業・工事ができない」という問題もあり、一時的に仮住まいへ引っ越しすることが多くあります。

その場合、荷物の運搬にかかる費用や、引っ越し日のスケジュール管理も別途必要になりますが、業者によっては、仮住まいの手配や荷物の預かりなどのサポートしてくれる場合もあります。

工事や打ち合わせの期間が長くなることが多い

スケルトンリフォームの工期は最低1ヶ月半〜3ヶ月程度を要します。

さらに、部品や資材を取り寄せるのに予想よりも日数がかかった場合や、リノベーションの施工段階でよくある、「工事が始まってから、予想外の劣化箇所を発見した」という場合には、工事期間が延長してしまうこともあります。

解体現場での打ち合わせまた、着工前の打ち合わせ・設計期間も、2〜3ヶ月ほどかかると見込んでおきましょう。
リノベーションを担当する会社との打ち合わせは、2週間に1度くらいのペースで行うケースも多く、工事のプランがなかなか決まらなかったり、お互いの都合で日程調整がうまくいかなかったりした場合には、工事を始めるまでにより多くの時間を要することもあります。

仮住まいへの引っ越しもスケジュールに入れつつ、工事をいつ開始したいのか、逆算してリフォーム会社に見積もりを依頼することが望ましいでしょう。

業者選びは慎重に

リノベーション会社はまず、実績のある会社がおすすめです。
特にスケルトンリノベーションの場合、解体などは職人の手作業になりますし、現状の骨組みにどんなダメージがあるか判断し、どんな修繕・補強をするのかは職人の経験と知識が頼りです。

そのためリノベーション会社の情報を見て希望する内容と同じようなリノベーションの実績があるか事前に調べておきましょう。

また、希望する内容に対してマイナスな指摘が多かったりする会社ではプランニングがスムーズに進みません。
希望内容を話しやすく、親身になってくれるかどうか、会社の担当の対応も大切です。

実際に相談に行ってみて「なんとなく合わない、話しにくい」と感じるのであれば、別の会社を探してみましょう。

さらに保障内容アフターサービスについても確認しておくことが大事です。
しっかりした会社であれば引き渡し後のアフターサービスも充実しており、保障内容についても詳しく話してもらえます。

リノベーションでは引き渡し後に「思っていたのと違う、不具合が出た」といったこともありますので、保障内容やアフターサービスが充実している会社の方がおすすめです。

▼リノベーションをトラブルなく進めるために読んでおきたい記事

プランニングをしっかりと

リノベーションのCGパース
リノベーションあるあるですが、着工してから追加で要望が出てきたり、当初の予定から変更したりということがあります。
工事中の様子で心変わりすることは決して悪いことではありません。

しかし、あまりにも途中の変更が多くなってしまうと追加の工事が増えたり、新しい材料が間に合わず待機時間ができてしまったりします。
工事費用もかさみますし、工期も長引くため、できるだけ途中の変更は避けたいものです。

プランニングの段階でCGパースなどを使い完成後のイメージをしっかりもち、細かなところまで相談しておくことで途中の変更、追加を減らすことができます。

騒音トラブルに注意する必要がある

スケルトンリノベーションを実施する際、避けて通れないのが近隣住民との騒音トラブルです。特にマンション 騒音は、コンクリートの構造体を伝って上下左右の住戸へ大きく響くため、細心の注意を払わなければなりません。

スケルトンリノベーションでは、壁や床、天井をすべて取り払う大規模な解体作業が行われます。その際、コンクリートを削る音や振動が建物全体に伝わりやすく、通常のリフォーム以上に大きな音が発生します。工事期間も数か月に及ぶことが多いため、事前の対策を怠ると、入居後の人間関係に深刻な悪影響を及ぼすリスクがあります。

トラブルを防ぐためには、着工前に施工会社の担当者とともに近隣住戸へ挨拶へ伺い、工事の内容や期間、特に大きな音が出る日程を丁寧に説明することが不可欠です。また、管理規約で定められた工事可能時間や曜日を厳守し、土日や早朝・夜間の作業を避けるといった配慮も求められます。

万が一苦情が発生した場合には、業者が迅速かつ誠実に対応できる体制を整えておくことも重要です。自分たちだけでなく、周囲の居住者にとっても負担が大きい工事であることを理解し、良好な関係性を維持するためのプランニングを心がけましょう。

スケルトンリノベーションの費用相場・施工事例は?

リノベーションを検討するなかで一番気になるのが費用の問題という方も多いですよね。
建替えより費用を抑えられるといっても、スケルトンリノベーションは部分リノベーションに比べると費用がかかります。
また、スケルトンリノベーションに限らず、リノベーションをすると「思っていたより費用がかかった」というケースが多くあります。途中で希望が増えることで工事内容も追加されたり、建物のダメージがひどく見積もり以上の修繕費用がかかってしまったという場合があるからです。

さらに、スケルトンリノベーションと一口に言っても、マンションなのか、一戸建てなのかによって、施工期間や事例、予算は異なります。
実際にKUJIRAがスケルトンリノベーションをした実例4つをもとに、具体的な予算やリノベーションのアイディアをご紹介します。

マンションのケースの費用相場・施工事例

マンションのスケルトンリノベーションにかかる費用は、物件の広さや希望する改修内容によって大きく変動します。一般的に、1㎡あたりの費用相場は15万~18万円程度ですが、これはあくまで目安と考えておきましょう。坪単価に換算すると、約50万~60万円程度となります。

例えば、70㎡のマンション(約21坪)をスケルトンリノベーションする場合、総額の費用相場は約1,000万円から1,300万円程度になることが多いです。ただし、設備のグレードを上げたり、間取りを大きく変更したり、内装のデザインにこだわったりすると、費用はさらに高くなる傾向があります。築年数の経過したマンションでは、配管の交換や断熱改修などを同時に行うことも多く、その分の費用も考慮する必要があります。

費用を抑えるためには、設備のグレードを検討したり、リフォーム会社から相見積もりを取ったり、補助金や減税制度を活用することも有効です。坪単価や㎡単価を目安に、具体的なリノベーション内容と照らし合わせながら、信頼できるリフォーム会社としっかりと話し合い、納得のいくプランを立てることが重要です。

【大阪市淀川区】「スマートライフ」を求めて。豊かな暮らしのリノベーション

新大阪で中古マンションを購入してリノベーションした事例。
今回は物件購入から住宅ローンの手続き、設計施工と家具のインテリアコーディネートまで、全てワンストップでご依頼いただきました。


LDKが各部屋と繋がってる事で自然に家族と顔を合わせ、家族の些細な気付きを感じる空間になりました。
リノベーション マンション
間取りを工夫する事ができるのもスケルトンリノベーションならでは。
子供部屋からキッチンにいる両親の姿が常に見える、その時間こそが、家族の「想い出」「成長」に繋がっていくのではないでしょうか。
マンションリノベーション事例
空間作りからコーディネートまで行う事で、「家具のサイズに合わせた壁」「空間全体のラインを統一」など、賃貸や分譲住宅では出来ない事も出来ます。
リフォーム・リノベーションだから出来る事の幅を広げてみてはどうでしょうか?

築年数40年
広さ約84㎡
工期約90日
参考費用1200万円(税別)

▼この中古マンションリノベーション事例はコチラ!

【大阪市北区】家族がつながるリノベーション

お子様が2人になり、賃貸のマンションでは手狭になってきたのをきっかけに物件購入とリノベーションをすることを決めた施主様。
家族全員が同じ空間で過ごせるライフスタイルに合ったお家にするため、”家族がつながるリノベーション”をコンセプトに設計させていただきました。

家族の人数に合わせて部屋数を多くする、少なくする、荷物が増えてきたからウォークインクローゼットを作るなど、ライフスタイルに合わせて部屋の数も思い通りのままになるのもスケルトンリノベーションのポイント。家全体の間取りを見直してより住みやすい間取りを作ることができます。
躯体現しのマンションリノベーション解体後の打ち合わせで残すことになった躯体の壁。
それに合わせて梁もモルタルを左官することで綺麗に仕上がりました。

ステンレスキッチンやモールテックスのカウンターとの相性もバッチリ!
マンションリノベーションの土間収納
壁の一部やカウンターを家族でDIY塗装していただき、お子様も楽しんで参加してくれました。
これからみんなで住む家に自分たちの手も加えて作り上げたことで、愛着を持って大切にしていただけるように想いを込めました。

築年数築39年
広さ約65.13㎡
工期約90日
参考費用970万円(税別)

▼この中古マンションリノベーション事例はコチラ!

一戸建てのケースの費用相場・施工事例

戸建てをスケルトンリリノベーション・フォームした際の事例・費用相場について解説します。
1坪あたり50~70万円総額だと、一戸建て(30坪)なら1,500万~2,100万円程度の予算を見込んでおくといいでしょう。
マンションの費用相場と同様に、希望する内容によってはもっと費用がかかることも考えられます。費用については工事前にプランニングを施工会社としっかり行い、追加のリクエストなどがないようにしておくこと、想定される追加費用について事前に確認しておくことで少しでも不安が取り除けます。

【高槻市】大好きな本と自然に囲まれて暮らす木造戸建

高台からの眺望が魅力的なこの物件。
特に2階からの眺めは格別で、部屋の全ての場所から景色を眺めれるように壁を一切作らず、ワンルーム構成にしています。

戸建てリノベーションまた、リビング、ダイニングや畳の小上がりなどスペース毎に床高や家具で目線の高さに変化をつけることで、それぞれの場所から異なった風景を楽しむことができます。

戸建てリノベーションの造作本棚本が大好きな施工主様ご夫妻にいつでも本に手が届き、読み耽れるように壁一面に本棚を。
全てを一新することで家全てを自分たちの好きな空間に作りあげられる、スケルトンリノベーションの大きな特徴が活かされています。

戸建てリノベーション解体後に現れた力強い丸太の梁が通る小屋組からは人の手からでは作り得ない自然のエネルギーを強く感じ、それらを活かすことに。
物件のポテンシャルを最大限に活かす事ができたのもフルリノベーションならでは。

築年数築33年
広さ約105㎡
工期約90日
参考費用1940万円(税別)

▼この中古戸建てリノベーション事例はコチラ!

【高槻市】木の暖かみと“遊び”を詰め込んだ木造戸建

「キッチンに立っている奥様とリビングでくつろぐ旦那様の目線が出来るだけ近いように」という仲の良いお二人だからこそ出たご要望を元に、リビングの床を他のお部屋より40cm上げました。
リビングの上部を吹き抜けにし、さらには小屋組露しにしたことで、床を40cm上げても開放感のある広々したリビングになりました。

木造戸建てのリノベーション

今の住居のままでは実現できない間取りの変更を伴った家づくりができるというメリットを活かし、床の高さや吹き抜けなど、空間全体のバランスを見ながらプランを考えることができます

リノベーションした土間収納庭とキッチンの間に構成された土間スペース。物を収納をするだけではなく、心地よい風や小鳥のさえずりを感じながら、ゆったりとコーヒーを嗜んで過ごせる空間になりました。

木造戸建てのリノベーション古材が貼られているインパクトのある壁面は、解体する時に出た和室の床下地だった古材を製材し施しました。リノベーションだからこそ、今まで隠れていた古材を生かす意匠ができました。

築年数築33年
広さ約115.76㎡
工期約180日
参考費用2200万円(税別)

▼この中古戸建てリノベーション事例はコチラ!

スケルトン リフォームに関するよくある質問

スケルトンリノベーションを検討する際、多くの方が抱く疑問や不安をまとめました。費用面での懸念や物件選びの基準、完成後のイメージのギャップなど、大規模な工事だからこそ事前に解消しておくべきポイントは多岐にわたります。

ここでは、費用対効果の考え方や、構造上の向き不向きといった専門的な視点、さらには理想の住まいを形にするための物件探しのコツやデザインの失敗を防ぐ方法について詳しく解説します。

Q.費用が高額になるのではないか

スケルトンリノベーションは建物の骨組み以外をすべて解体するため、部分的な改修に比べると確かに初期費用は高くなります。しかし、一から家を建て直す建て替えと比較した場合は、既存の構造躯体を活用できる分、一般的にコストを抑えることが可能です。

また、一度に給排水管や電気配線の更新、断熱性能の向上といったインフラの改善をまとめて行える点は大きなメリット。将来的に個別の修繕を繰り返すよりも、長期的にはメンテナンス費用や光熱費の節約につながり、住居全体の資産価値を高める効果も期待できます。

Q.スケルトンリノベーションに向いてる物件・向いてない物件

スケルトンリノベーションに適しているのは、建物の構造自体が健全な物件です。特に再建築不可の物件などは、中古販売価格が安く設定されていることが多いため、費用を抑えつつ新築同様の住まいに再生させる手法として非常に有効です。

一方で、構造躯体そのものが著しく劣化している場合や、建物の工法によって壁の撤去が制限される物件は向いていません。例えば「壁式構造」のマンションなどは間取り変更に制約が出るため注意が必要です。

Q.スケルトンマンションの探し方は?

スケルトンマンションの探し方は、まずリノベーションに特化した不動産会社へ相談することが近道。構造躯体のみの状態にするスケルトンリノベーションは、解体してみなければ分からない建物の状態を正確に見極める必要があります。

そのため、物件探しと設計・施工を一つの窓口で行うワンストップ型の会社を利用すれば、希望の間取りが実現可能か、追加費用がかからないかといった点について、購入前にプロの視点から判断を受けられます。

また、ポータルサイトで「スケルトン」や「リノベーション向き」というキーワードで検索したり、築年数が古く価格を抑えた物件に注目したりする探し方も有効です。共有部分の修繕状況や管理体制もしっかり確認し、理想の基盤となる物件を見つけましょう。

Q.工期はどれくらい?

スケルトンリノベーションの工期は、マンションと戸建てで異なりますが、一般的には解体から完成まで3ヶ月から4ヶ月程度を要することが多いです。マンションの場合は3ヶ月前後、構造補強や基礎の修繕が必要になる戸建ての場合は4ヶ月以上かかることもあります。 工事そのものに加えて、事前のプランニングや設計、資材の選定といった打ち合わせ期間に2ヶ月から3ヶ月ほど必要です。トータルでは半年から8ヶ月程度の期間を見込んでスケジュールを組むのが現実的です。 また、解体後に予期せぬ構造の劣化が見つかった場合、補修のために工期が延びる可能性があります。仮住まいの契約期間などは、余裕を持って設定しておくことが大切です。

Q.仮住まいは必要?

スケルトンリノベーションを行う際は、基本的に仮住まいを用意する必要があります。この工事では床や壁、天井をすべて取り払い、キッチンやトイレなどの水回り設備も一時的に撤去するため、生活空間を維持しながらの施工が困難だからです。

住みながらの工事は、騒音や粉塵によるストレスに加え、職人の作業効率が低下して工期が延びる原因にもなります。スムーズに工事を進めるためにも、一時的な引っ越しを前提に計画を立てましょう。

物件探しから施工までを一括で依頼できる会社であれば、仮住まいの紹介や家財道具の保管サービスをサポートしてくれる場合があります。敷金や礼金などの初期費用、引っ越し代も含めて予算を組んでおくと安心です。

スケルトンリノベーション(リフォーム)ができないケース

スケルトンリノベーションは自由度の高い手法ですが、建物の構造や法律、契約内容によっては計画通りに進められないケースがあります。

まず戸建て住宅において注意すべきは、建築基準法の制限です。特に昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた物件や、現行の法規に適合していない既存不適格物件などの場合、大規模な改修を行う際に現行法への適合を求められることがあります。内容によっては自治体への確認申請が必要となり、耐震補強などの追加工事が必須となることで、予算が大幅に膨らんだり設計の変更を余儀なくされたりします。

また、建物の耐用年数も重要な判断基準です。構造躯体そのものの劣化が激しく、補修だけで安全性を確保できない場合は、スケルトンリノベーションよりも建て替えを選択したほうが結果的にコストを抑えられることがあります。

さらに、マンション特有の制限も無視できません。構造体としての鉄筋コンクリート壁が室内にある「壁式構造」の物件では、間取り変更に大きな制約が生じます。加えて、管理規約で水回りの移動や床材の仕様が厳しく制限されている場合、希望するプランが実現できないことも珍しくありません。

最後に、保険の観点も見落とせません。工事の内容や建物の状態によっては、火災保険の契約条件や保険料に影響が出る可能性もあります。着工前に専門業者と法的な制約や構造の健全性をしっかり確認し、リスクを回避することが大切です。

まとめ

スケルトンリノベーションは、建物の構造体だけを残して住まいをゼロから作り直す画期的な手法です。間取りの自由度が高まるだけでなく、目に見えない配管や断熱性能の改善、耐震補強を同時に行えるため、古い物件でも新築同様の住み心地を実現できます。 建て替えよりもコストを抑えつつ、ライフスタイルに合わせた理想の空間を手に入れられる点は大きな魅力です。

工事期間中の仮住まいや綿密なプランニングなど事前の準備は欠かせませんが、信頼できる施工会社と相談しながら進めることで、住まいの資産価値も高められます。

今の住まいに悩みがある方や、中古物件の購入を検討している方は、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。家族のこだわりを詰め込んだ、長く安心して暮らせる住まいづくりをぜひ実現させてください。

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WRITERこの記事を書いた人

代表取締役 / プロデューサー

矢野 浩一KOICHI YANO

代表取締役(プロデューサー) / 宮崎県出身 / お客様の“不安”を”安心”に転換できるプロデュース / お客様と一緒にチームを作るのがクジラ流です。とことんこだわりたいお客様から、「どうしていいかわからない」というお客様までクジラスタッフを上手くご利用ください。

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